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某国立大学・阿部研究室のブログ。ビジネスのコミュニケーションのことを、週1回ぐらい書きます。
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昔に比べて官僚がダメな理由
 城山三郎の小説を基にしたテレビ・ドラマが意外に人気だったようです。今回の八月の選挙の大きな焦点は、官僚の暴走をどの政党が止めるのか、だったと私は考えています。

 さて、昔は優秀で、国民の信頼を勝ち取っていた官僚は、なぜこんなにダメになってしまったのでしょうか? これは、ここ数年、私が考える大きな疑問の一つです。

 以下に挙げることは、その完全ではないですが、一応の今の答えです。

・世の中の複雑化

 単純に「欧米化」や「進歩の時代」ではない、ってことですね。以前は、「アメリカのマネをすれば良いとか、単純にスピード・アップ、大量化ですんでいた時代は、それほど頭を使わずに(クリエイティブな発想は要らずに)お手本を真似していれば済んでいたのが、現在はそうはいかないことが増えて来たということが挙げられるでしょう。

 やはり基本的に、官僚の思考(指向)というのは、お手本がある、あるいは、政治家がきちんと具体的にビジョンを掲げてこそ、成り立つものだと思います。

・先見性のある人は官僚にならない

 そもそも、失礼な言い方ですが、ビジネス・センスが合ったり、先見性のある人は官僚にならなかった、と思います。もう二十年位前(学生時代)のことですが、私は、「今時高級官僚になろうなんて、デメリットが多過ぎるんじゃないか」と考えていました。これを人に話すと、「いやぁ、官僚には巨大な権力があって、それを使う楽しみがあるんだよ」と返答されたものです。

 それはそうなのですが、今や、その「巨大な権力」って、無駄な特殊法人作って天下りを増やすとか、あまり国民のために使われていないですよね。要するに、二十年前の私は、そういうことも含めて何となくですが見通していたのです。

 ある程度先見性のある人なら、「何となく」かもしれないですが、そういうことを予想できるんじゃないでしょうか。言い換えれば、ある程度以上「先見性のある人は官僚にならない」ことが多いと言えると思います。

・東大(法学部)教授の小ぶり化

 以前は、丸山真男のような大物がいた法学部も、今は、それなりの人はいるのでしょうが、丸山ほどの人はないのではないでしょうか。

・制度化の進行に伴う学生の小ぶり化

 ご存知のように、近年東大に合格する学生の多くは、私立や国立の中高一貫校出身者です。ほとんどこれは、コースとして確立されている観すらあります。このような制度化が進むにつれて学生も、やはり小ぶりになってきたような気がします。黒野耐によれば、陸軍の教育が制度化するにつれ、実社会と乖離する側面が増えて来たようですが、似たような現象だと思います。

 <以下続く>
by choimaji | 2009-09-12 09:05 | 私見